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協議会について

会長 阪本貴司
会長 阪本貴司

 大阪歯科労働衛生コンサルタント協議会のHPをご覧頂きありがとうございます。 労働衛生コンサルタントとは、法的規制や業界標準に基づき職場でのリスク評価や労働者への健康指導、作業環境の改善など、さまざまな業務を通じて労働環境を向上させ、様々な職場で働く方々の安全と健康を確保し、事故や健康問題を最小限に抑える事を目的としてアドバイスを行う専門家です。
 本協議会は、本資格を取得した、また取得を目指す近畿地区の歯科医が中心になり、1990年(平成2年)に大内先生を初代会長として設立されました。
その後、歴代会長を経て、私は2022年から7代目の会長として就任させて頂きました。
本年度2023年で設立33年を迎えますが、当協議会の歴史は『当協議会の活動』をご覧下さい。
 さて、最近の職場の現状として、労働災害における死者数は、2023年で132,355人と増加しています。業務上の疾病者数も2023年が9,506人と右肩上がりです。
このような中、2023年から2028年を期間とした、第14次労働災害防止計画が策定され、8つの重点対策が目標とされています。
これらも含めて、現在の職場における一般的な問題点は以下のようなものがあります。
1)高年齢労働者による労働災害発生率の増加
2)過度な労働による循環器疾患、精神疾患、ストレスなどの健康問題
3)多様な働き方への対応や外国人らへの労働災害防止対策
4)労働安全衛生対策への労働者および事業者の意識啓発
5)化学物質などによる健康障害防止対策などです。
その他にも腰痛、騒音、粉じん、熱中症、受動喫煙などの問題もあります。
 歯や口腔に影響するものについては以下のようなもがあります。
1)特定化学物質による歯・歯肉・口腔粘膜、舌などへの影響、特に塩酸、硝酸、硫酸、亜硫酸、フッ化水素、黄りん、その他歯又はその支持組織に有害な物を扱う職場においては歯科特殊健診が必要です。
2)労働ストレスや長時間労働は、歯や口腔に影響を及ぼす可能性があります。ストレスや歯ぎしりは顎関節疾患や食事の変化を引き起こすことがあります。
3)忙しい職場環境では、食事を怠り加工食品を摂ることが増える事が多く、肥満や運動不足とともに口腔の清掃状態も悪化する可能性があります。
4)長時間や過重労働によってワークライフバランス(仕事と生活のリズム)が保たれなくなり、病院や歯科医院などへの通院の時間を割けない要因となることがあります。
5)職場のストレスや社交的な圧力から、タバコやアルコールの摂取が増加し口腔に悪影響を与えることがあります。
 我々は労働衛生コンサルタント資格を持つ歯科医師として、このような職場の現状を見直し、全ての方がより快適な環境で働けるように日々知識と技術の研鑽を行い、信頼される労働衛生コンサルタントを目指して活動して参ります。

お問い合わせ TEL 06-6771-6300 月-金:9:00~17:00 土:9:00~17:00

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